
exhibition of japanese mineral collection
2026.07 スペースてん656
『GeoFruits』展開催のきっかけは、実家の1部屋をレンタルスペースとしてDIY改装してギャラリー風に仕上げたことにあります。
そのこけら落としとして手前味噌ではありますが、レンタルスペースオーナーである西田勝一の国産鉱物標本コレクションを展示しようということになりました。
今度個展をするなら是非キュレーターの方にお願いしたいと思い、2度グループ展を共に開催した美術家である衣川泰典氏にお願いしました。
エスキースを見せてもらった時点で、私自身もどのような標本を展示するのかイメージが明確になり、2020年にギャラリーヘプタゴンで開催したハンドスペーシメン展の展示を壁面に再現することでより濃密な空間に仕上がりました。
展示台の作成にあたっても氏の助言とお手伝いをいただき、美しいものが4台仕上がりました。
ハンドスペーシメン展の壁面展示の際は特注品の鉄の棚を利用したのですが、今回も特注作成してもらっています。
今回の展示の構成は5面です。

入った時に目に入るのは横から見た壁面展示と正面の展示台の3標本と鉱物が1点

左を向くとハンドスペーシメン展の展示を再現した鉄棚に飾られた鉱物標本44点とリトグラフで印刷されたキャプション

右を向くと目線に飾られた小型標本と鉱物画

入口に戻る方向に目をやると平面の中型標本18点と棚部分の大型標本14点が目に入ります。
標本の選定には各面に応じた大きさに統一感のあるものを主眼とし、国産鉱物コレクターの方でもあまり見たことがないと思われるものを多く展示しました。
個人的な好みで金属鉱物の結晶と水晶と蛍石がやや多めになっています。


鉱物画については、私がクリップスタジオを使用しアイパッドで描いたものを見ていた衣川氏の提案で出力してみたものです。
A4サイズでの出力をしたことがなかったのですが、衣川氏のチョイスした紙の質の良さにより手書きと遜色ない風合いに仕上がっています。
私もかなり気に入りましたので、今後の展示として鉱物画を主体として標本を添えるというものも行ってみたいと思います。
今回自スペースであることを良いことに、1か月の週末だけ開廊&在廊ということを行いましたが、来られる方にとっては会期が長いので予定を合わせやすく、かなりの方に来ていただけたと思います。
スペースてん656は、通常1日5500円(税込)1週間27500円(税込)です。202607時点

金土日について、1階のルパートさんが店を開けておられる場合は、コーヒーやソーダシロップの提供を受けることができます。

今回は入場料500円いただく代わりに、お土産の国産標本1個お持ち帰りいただくということをしました。これが好評で熱心に選ばれる方が多くありがたかったです。
通常ギャラリーであれば販売目的もあるので難しいかも知れませんが、単に展示の場合入場料をいただいて、小品をお土産にお持ち帰りいただくというのも面白いかもしれません。
会場に来られた方の印象として、博物館級の標本を目の当たりにすることができることを楽しまれる方が多かったです。
場合によっては標本を手にしていただくということもしました。
ガラス越しでは近づいたりのぞき込んだりできません。その点あらゆる角度から見ていただいたり、近距離で細かいディテールを観察していただいたり、私たちコレクターが日頃楽しんでいることを楽しんでいただけました。
あと結晶鉱物を主体としたので、結晶面が照明に照らされて光り輝いており、その煌めきに見せられた方も多いです。
そして鉱物の持つ独自の色合いも存分に楽しまれておられました。
やはり普通の石ではない特別感を持つ標本たちですので、そういった部分も感じていただきたかったです。
お子さんの来場者も多く、特に印象的だったお子さんは河原で拾える鉱物の図鑑を持ってきたお子さんです。
図鑑のページをめくりながら、該当する標本を見つけて、目を輝かせる様子は私がこの趣味を始めた頃の自分の眼差しを思い出させてくれます。
豊かな感性が育って、自然の造形物を楽しめる大人になってくれると嬉しいです。
世の中があまりにも感動させようとする人工物にあふれており、そんな中で自然の持つ素朴ながらもっと凄い感動を与えてくれるものに素直に感動できる感性を失ってほしくないです。
コレクターとしてのキャリアを聞かれて40年とお答えすると驚かれる方が多かったですが、中学生で出会った自分の感動と楽しさをそのまま持ち続けてここまで来ました。
鉱物のお陰で人生を随分多面的に楽しませてもらっていて、おつきあいいただいている人と自然に感謝しかありません。
来場された方が同じように楽しさを見出すきっかけや、深める機会になればと思い、このような展覧会を開いています。
今後も色々開催していく予定ですので、私の活動名クリスタルポケットを追いかけていただければ幸いです。
クリスタルポケット 西田勝一




















