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益富地学会館企画展 尾去沢鉱山の鉱物 佐藤健一氏コレクション
益富地学会館企画展 尾去沢鉱山の鉱物 佐藤健一氏コレクション
ご挨拶
私、西田勝一はこのたび尾去沢鉱山に長年勤続されていた佐藤健一氏の尾去沢鉱山産鉱物標本一式を譲渡していただきました。
私蔵前に益富地学会館でのアマチュア企画展展示として公開させていただけないかお願いしましたところ、快諾を得ましたので公開させていただく次第です。
一部、同じく尾去沢鉱山にお勤めであった工藤 冨三氏の標本も併せて展示させていただいております。
中学生(昭和60年頃)から会館にお邪魔し、都道府県別の会員向け公開引き出しを開けさせてもらっては、東北地方の金属鉱山から産した素晴らしい硫化鉱物の結晶の煌きにため息をついていました。
その頃すでに東北地方の鉱脈型鉱床を採掘する鉱山(尾太・尾去沢・阿仁)は閉山しており、標本屋さんでたまに見かける標本は、コレクションとして数を手にするには高価でした。
大学時代になんとか稼働中の温川・花岡といった黒鉱鉱山を訪れ、坑内や貯坑での採集をさせてもらうことができましたが、鉱石を手に入れることはできても、黄鉱の立派な結晶を手にすることはできませんでした。
時は流れ20年経ちましたが、標本に対する想いが通じたのか長年同じ趣味を続けて行動をしていると幸運は巡ってくるもので、素晴らしい標本一式を譲っていただく話が舞い込みました。
今回の譲渡に関して、ご子息からお話をいただいたのですが、梱包を親子で行いながら石を見て、お父上の鉱山での話を色々されたそうです。
今回の展示をご覧になった方も、知見を増やしていただいたり、自分のコレクションの目標を持っていただいたり、単純に綺麗なものだなと思っていただいたり、お仲間との話が弾んだりなど、尾去沢鉱山の石を通じて色々なアクションが生まれると展示企画者といたしましても嬉しく思います。
東北の誇る鉱物標本をゆっくりとご覧ください。 |
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