私は鉱物コレクターで標本のマクロ撮影のために高級な1眼レフと連動ストロボとフォトショップの組み合わせを持っております。この機材での撮影は理想的ではありますが、スタジオ的に機材を置いたままにできないという家庭的な事情があり、準備と片づけと画像処理にかかる時間がとれず撮影から遠ざかっておりました。そんな折、コンパクトカメラでありながらマクロの撮影距離が1センチというだけでなく、カメラで画像の深度合成を自動で行ってくれるというオリンパスTG-3の存在を知り購入しました。このカメラが最高で、大量の標本画像撮影を効率的かつある程度の質で表現してくれるのでとても助かっています。現在改良型のTG-4も入手しましたが、今後情報を追加することとして、TG-3の機能紹介をさせていただきます。TG-3は使い勝手が良いので家庭用に半没収させられました(笑
趣味的な使い方も家族的な使い方もOKの万能機
昆虫や花、鉱物などフィールド(もちろん室内でも)でのマクロ撮影が素晴らしいです。お子さんが走り回る姿もほぼ対応できます。ただし1枚当たりの処理速度の関係で、運動会などは1眼レフ高級機の連続撮影の方が上です。
※撮影場所 若狭湾 白崎海岸
水中でも撮影可能(防水性能15m TG-4オリンパス公表値)
子供とプールに行った際に自分の子供を撮影しましたが、目線が低くて新鮮な構図の写真が撮影できます。水中も撮影できるので、とても楽しいです。リュックに入れていると雨の時などは浸水が心配ですが、いくら濡れてもカメラは安心です。
落としても踏んでも大丈夫
(耐落下衝撃2.1m 耐荷重100kgf TG-4オリンパス公表値)うっかりはつきものですので、大丈夫というのはとても嬉しいです。一度床に落としたことがあります。
マクロ撮影にとにかく強い
接写可能距離1センチということで、接近しすぎてピント合わせに困ることはほぼないです。ズームを行ってもレンズが出る訳ではありませんので、標本に当たって困るということもありません。ズームも適度に効きますので、標本からカメラを離すことで、カメラの影の映り込みもほぼ防げます。深度合成撮影は連続8枚撮影で、所要時間約1秒です。ほぼストレスはありません。微妙に合成方法をずらした画像が2枚自動作成されます。三脚で固定しなくても固定を意識した手持ちで十分良質な画像が作成されます。小型三脚で固定した場合と手持ちとでほぼ画像の質に違いがなかったので、安心して手持ち撮影しています。鉱物標本はアングルと光源がシビアなので、この好きな構図を手持ちで決められるというアドバンテージはとても大きいです。標本やカメラの固定用の機材を揃えなくても良いのは費用的にも場所的にも優しいです。
※べっこう亜鉛画像はソフトで若干補正しています。
※ページ下部に鉱物マクロ撮影見本画像多数あります。
バッテリーの撮影可能枚数が多い
まとめて鉱物標本を撮影する際に数百枚撮影することがあるため、予備のバッテリーも購入しておきましたが、ほぼ1つのバッテリーで撮影できています。仮に切れたとしても、電源からの直接ケーブル供給で撮影ができますので、作業時間が無駄に伸びず助かっています。
花火や夜景が撮影できる
オリンパスは画像合成技術に優れているためか、手持ちで撮影で花火が撮影できたのは驚きでした。撮影時に複数枚自動撮影し、カメラで合成してくれます。動きのある対象を夜間に撮影できる芸当をやってくれるので、子供の花火なども撮影できます。モードを切り替え撮影するだけで撮影技術や知識や機材はいりませんので、気楽に使える優れものです。手持ちの1眼レフも夜間撮影はお蔵入りです。
防水性能15m、防塵、耐落下衝撃2.1m、耐低温-10℃、耐荷重100kgf(TG-4オリンパス公表値)
※撮影場所 戸津井鍾乳洞 小原恐竜ランド
難点
ボディが大きくて少し重い
タフである分仕方ないですが、スマホなどと比べると大きさが多少気になります。
Wi-Fi接続のスマホ側設定が少し面倒
少ない画像数の場合、アイポッドタッチ(第五世代)に画像を転送してSNS投稿などに利用しています。その際アイポッドタッチの設定画面を開き、オリンパスカメラのWi-Fiを選択する必要があり、少し面倒です。あと専用アプリの画像一覧を無意識に複数選択してしまうのですが、複数選択する前に画面左上の選択ボタンを押しておく必要があり、よく間違います。